オラニエンブルグというのはベルリンから北へ電車で40分くらいの郊外の町。ザクセンハウゼン強制収容所で有名な町です。ドイツと言えば強制収容所でしょう。小雨ですが雨も降っていて、気分にぴったりです。後で知ったのだがここはユダヤ人よりもドイツ人の政治犯が収容されたいた場所らしい。
こちらはS-バーンの車両。
駅前から1時間に1本しかないバスに乗って来ました。収容所付属の博物館は月曜日なので休みなのですが、収容所自体は見学可能。オーディオ・ガイドを借りて(3ユーロ)行ってきます。こちらは収容所の入り口。いかにも収容所の感じが出ています。
こちらは壁に囲まれた。強制収容所の中。昔はバラックでいっぱいだったと思われるが、現在は殆ど解体されています。観光客は少ないし、中はだだっ広い。
暗い気分にはさほどならず、ベルリンへ戻って、まずはテレビ塔へ向かう。
確か上海にもテレビ塔がある。上海みたいだ。行列が出来ていたので中には登らず。こんなのにお金は払えん。アレキサンダー地区へ向かって歩きます。こちらは赤の市庁舎。ケネディ大統領が演説をしたところです。
お昼ごはんはインターネットで調べてあったレストラン、名前は「裁判官」です。伝統的なドイツ料理が食べられると書いていました。他の客はドイツ人老夫婦とスペイン人旅行者。ここのおばさんが愛想の良いのと悪いのの中間で印象良し。
その後、バス100番に乗って、ブランデンブルク門を目指します。100番のバスは観光地を周るようになっていて大変便利。ここは観光客でいっぱいです。隣のドイツ連邦議会議事堂は入り口に行列が。なんでも連邦会議場の上に円形の観覧施設を作ったようで、そのせいで若者が行列を作っています。
こちらがかの有名なブランデンブルク門。ベルリンの壁はこの門の目の前も通っていました。
次はツォー駅前の教会、カイザー・ヴィルヘルム記念教会へ。本来は大きな教会だったが、爆撃で壊れたそうです。中には建設当時の写真や爆撃後の写真なのが展示されていて、興味深い。観光客が大多数。
ドイツの沢山の建物は戦争で破壊されたのが多く、殆どは戦後に修復されたものです。
ホテルに戻り、荷物を取る。早めの晩御飯を食べにもう1度アレキサンダー地区へ。今度は地球の歩き方に載っているレストランへ入る。ドイツ語メニューしかないから適当に注文。隣の席のスウェーデン人もドイツ語は読めないようでかなり苦労して注文していた。こちらが注文するときは聞き耳を立て、こちらのお皿を食い入るように見つめていた。外人って隣の席の食事をじーっと見るから面白い。これも美味かった。地球の歩き方に載っているくらいだからそれなりに観光客向けのレストランだと思うし、味付けも観光客向けだと思うけどドイツ人も多いし、何よりも店員が英語のメニュー?そんなのないという態度が素敵です。
夜10時の飛行機に乗って、ロンドンのルートン空港に着いたのが10:30、バスに乗ったのが11:15。家に着いたのが12:30。疲れました。
ベルリンは世界第3位の経済大国ドイツの首都ですが、東京と比べると緑が多く(良い意味では公園が、悪い意味では空地が)、閑散とした印象を受けた。特に東ベルリン側に入るとなんとなく、共産主義の香りがする。もちろん多くの建物は新しくなっているのだけど所々古いのが残っている。それから戦争で街が壊滅したという爪跡が沢山残っていて、他のヨーロッパの都市と比べるとポツダムとか街並みがすごく新しい。
ドイツ人はとてもきちんとした人達で、ロンドンとは全然違います。バスに乗るときに手間取っていたら後ろの人のために通路を開けるとか、ロンドンでは誰もそんなことをしません。自分が全てと言う人ばかりです(イギリス人に言わせるとそれはイギリス人ではなく、移民だと言うのですが)。入国審査でも何日滞在するのとか久しぶりに聞かれました(スペインではこちらを見ないで適当に判子を押された)。入国"審査"に相応しい。1度電車が10分ほど遅れて到着したときがありましたが、ホームで待っているときにドイツ人はきょろきょろしています。きっと電車が遅れることがあまりないのでしょう。何が起こったんだという顔をします。イタリアなんて電車がきちんと来ることは、まずありません。ロンドンでも時間通りに来るなんて殆どありません。お店で働くドイツ人はてきぱきとしているし(イタリアなんて客が並んでいても隣の店員と無駄話してるくらい)、仕事をきちんとしています。そしてなんといっても横断歩道で青になるまで待つ!これがすごい。我が家は大分ロンドンに慣れてしまったので、横断歩道がないところを渡る、赤でも車が来なかったら渡るのですが、ドイツ人はきちんと待ちます!!日本では当たり前だったことを思い出しました。ゲルマン民族はとても偉大です。旅行をするのにとても楽しい国です(残念ながら歴史的建築物の多くは壊され、美術品は持ち去られ、食事はイタリアと比べると豪華さが足りない)。