2010/04/21

どうしようもないね、産経新聞

ブログは日記程度に使っているので意見表明する場として適切とは思えないが、これはちょっとひどいなと思った。某産経新聞の記事。個人的には購読していたくらいこの新聞社は好きなのだけど。

記事をブログに切り貼りする技術が無いのでコピーアンドペースト。タイトルは、「火山灰パニック 鈍すぎる政府の危機対応」

途中から、

「今回の噴火は、予期せぬ事態にいかに対応すべきか、各国に危機管理のあり方を鋭く問いかけたといっていい。中でも日本の対応が遅れた感が否めない。
 火山灰が広がった今月中旬、欧州で足止め状態になった日本人旅行客は約1万2千人とみられる。しかし、帰国支援のためモスクワとローマに飛んだ日本航空機で20日、ようやく成田にたどり着いたのは2機で計500人だけだ。

ドイツのルフトハンザ航空は当局の特別許可を取って50便もの臨時便を運航し、アジアや北米などから計1万5千人をドイツに搬送する計画だ。ブラウン英首相が英海軍の艦艇3隻の派遣まで決定したことと比べても、日本の支援策は心もとない。
 成田で足止めされていた外国人旅行客向けのカウンターが設置され、無料シャワー室やハンバーガーなど食料が提供されたのも、事態が深刻化して4日目だ。国土交通省などはストレス解消にと空港周辺への無料ツアーを始めたが、遅きに失した感がある。
 「反省すべきは反省する」(馬淵澄夫国交副大臣)というが、これでは鳩山政権が掲げる「観光立国」の看板もむなしい。


ここまで、以下略。

つまり、火山灰が降ってきてヨーロッパで多数の空港が閉鎖されているのに自国民を助けに動かないとはどういうことだ、政府よ、という記事ですね。他の国(ドイツとイギリス)の例をあげて他国はこれだけのことをしていると。

ドイツのことはよく知らないが、イギリスは艦艇を派遣を決定と書いてある。確かに嘘ではない。アフガニスタンから帰国予定の兵士が空港閉鎖のため帰ってこられなくてスペインに着陸した、それを搬送するための艦艇派遣ですけどね。ついでにその地にいた300人の民間人も連れ帰って来たってだけの話ですよ。

同じことを自衛隊がしたら大変だと思うけどね。ちなみに今回の火山灰はイースター休暇の最後の数日に当たったため、15万人が英国外にいたそうです。その人たちは基本的に何もされていませんよ。BBCがカレーのフェリー乗り場とかマドリッドの空港に特派員を派遣して、イギリス人からタクシーで帰ってきた2500ユーロもかかったとかのコメントを取っています。

成田で無料のシャワー室?そんなのこちらの空港で聞いたことねえよ。

大体、規制当局が危ないから飛行禁止にしているのに特別許可を取ってっておかしいだろ。日本の航空会社が国土交通省に特別許可を取って桜島に飛行機を飛ばしたらそれは飛行禁止じゃねえんだよ。

たかるほど、引き出しがいある、政府かな・・・。

問題は、火山灰は全く収まっていないのに航空機業界からの圧力に負けて規制を撤廃したEU当局だよ。結局何のために禁止したんだ。さすがEU。

飛行禁止になった際の顧客対応は政府ではなく、企業にあるわけです。こちらではライアンエアが乗客にホテル代や食事代を提供せず、払った額(チケット代)までしか補償しないといって問題となりました。次の日には補償すると言い直したけど。

 
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