エジンバラは二日もあれば見ることができるとの観光ガイドの説明どおりめぼしい見どころは街の中心には残ってません。
ということでナショナル・トラストに行ってみます。正式にはナショナル・トラスト・スコットランド。イングランドとは別組織ですが、イングランドのメンバーは全てに入ることができるようです。まずは街中にあるジョージアン・ハウスを見に行きます。エジンバラ駅の北側、ニュータウンを設計した当時の貴族の家がそのままの形で残っています。ここは地下でハウスのビデオを流していてそれがかなりお薦め。その後、台所や寝室、応接間を見ます。イギリスは建物や街並みは綺麗ですが、18世紀でも家にトイレや水回りはなくトイレは部屋でたらいにして、それを外に捨てるという、ばかにするところ満載の生活です。まあ、フランスもそうですね。
次はシャルロッテ通りの反対側にあるこれまたナショナルトラストへ。こちらはギャラリーがありますが20世紀のスコットランドの絵画と言われてもなかなか興味が持てない。折角なのでスコットランドの毛布を買いました。
次は、隣りの街、musselburghへ行きます。街の名前が発音できない。マッセルバロとか言うのだろうか。今でこそスコットランドは英語だが(まあアクセントは変わっているが)、もとはゲール語とか他の言葉が混じってまして、edinburghとかのburghは城とかいう意味らしいですな、ゲール語で。どんな言語か想像もつきませんがね。タクシーの運ちゃんに見せて後は任せます。朝ホテルで聞いたところバスで三十分、タクシーで十分とのこと。じゃあ、面倒だからタクシーにします。
やってきたのはマッセルバロにあるナショナル・トラストでNewhailes。こちらでは建物を勝手に見るのではなく30分毎に出発するツアーで回ります。我々は13人で参加。
例によって中は写真撮影が禁止なのだが、ここはなかなか楽しめました。
帰りは路線バスで帰ろうかと路線バスに揺られて帰って来ました。バスの料金は片道2.4ポンド、5ポンドを出したらお釣りがないと言われました。海外では小銭を持っていることが必要なようです。釣りはいらないと言ったら、倍も取れないと言われた。
釣りはないが、5ポンド紙幣は高すぎて受け取れないとは、すわなち我々にどうしろと?この田舎の道で両替できるまで店を探せと?見渡す限りそんなものはありませんが。運ちゃんは他の客に(バスは結構混んでいた)、だれか小銭持ってないか?と聞き出す始末。いやあ、田舎ですな。そしたらバスの中に立っていた若者(白人は老けて見えるから多分10代と思われ)がバス代を出してくれました。
本音を言えば、若者は小銭を一杯持っているので我々の5ポンド紙幣を"両替"して欲しいのであって、別にバス代を"奢って"もらっても仕方がないのだよな。とりあえず、若者にお礼として5ポンドを渡そうとするが、当然受け取って貰えない。残念ながら日本らしいのも持っていない。ということでバス代はスコットランドの若者に"タカル"ことになりました。
バスを降りた目の前はザ・ドームというパブ兼レストラン。地球の歩き方に乗っていて市内なので来てみました。
最後の御飯なので、奥さんは有名なフィッシュ・アンド・チップスです。私はスコティッシュ牛のハンバーガー。どちらもポテトが多過ぎる・・・
注文してから気付いたが、帰りの電車まであまり時間がない。注文した時点で電車の出発時間まで約一時間。荷物をホテルにおいてあるのでそれを取りに行き、駅に行かなくてはならず。一時間だとゆっくり食べていられない気が。
仕方がないので私一人だけさっさと食べて荷物を取りにホテルに戻る。奥さんにはゆっくり食事をして頂き、会計をして駅で待ち合わせ。奥さん曰く、私が去った後は店員が疑うように見ていたとか。
無事に電車に乗り、再び4時間以上かけてロンドンへ帰ります。スコットランドは独特の紙幣を使っていて、イングランドの紙幣も使えるけどお釣りとして戻ってくるのは圧倒的にスコットランドの紙幣が多い。イングランド紙幣はスコットランドで使えるが、逆は無理。実は最後のレストランで無事に全てのスコットランド紙幣を使いきり、良かったと思っていたのだが、電車の中でコーヒーを飲んだところ、20ポンド紙幣しかなくて、お釣りがスコットランド紙幣で10ポンドと5ポンドと小銭。10ポンド紙幣と5ポンド紙幣はロンドンでは使えないので・・・。どうしよう。