2008/02/16

郊外へ

4ヶ月ほど前のことですが、大学のとあるサークルの飲み会に参加したことがあります。日本人同士で集まって時々情報交換しましょうという趣旨のものです。日本語に興味がある他の学生に日本語を教える等もしているようです。初回の飲み会以外参加していませんが。

3週間ほど前ですが、そのサークルの人からメールが回ってきまして、なんでもその人と同じ学科のイギリス人(40代)がボランティアを探しているとのことです。なんでも奥さんが日本人で子供がいる、子供に日本語を教えてくれる人を探しているとのことです。

我が家はボランティア精神に溢れた人ではないが、これはチャンス。

早速連絡をして、その後、私とそのおっさん2人で会って話をしました。そして昨日、土曜日に彼の家に行ってきました。ボランティアとは言いながら我が家の目的は友達作りと郊外に住むイギリス人のお宅拝見です。

我々はロンドンのゾーン1と呼ばれる地区に住んでいまして、例えるならば山手線の中に住んでいるようなものです。常々、もっと外に行ってみたいと思っていました。彼の家はロンドンではなく、違う州にあります。電車で40分ほどかかります。電車で40分は、東京なら通勤圏ですね。こちらでも通勤圏です。

というわけで、電車に乗りました。電車に乗るのは初めてです。市内を移動するのはバスか地下鉄(地下鉄と電車はシステムが全く違います)ですし、ケンブリッジやオックスフォードに行ったときはイギリス国内を走っている長距離バスを利用したので実は、電車に乗ったことがない。ナショナル・レールと呼びます。切符を窓口で購入し(駅員さんに何回も目的地を言っても通じなかった。イギリス英語は難しい)、電車に乗ろうと試みる。

ちなみに電車は出発10分前にならないと番線が分からない。時刻表もころころ変わるようで、手に入れた時刻表と出発時間が合っていない。このいい加減さはとても外国らしい。40分の電車で片道9ポンド(2200円)、往復だと11.5ポンド。片道と往復でなんと値段の違うことか。

ロンドンから南へ電車で40分行くと電車の中から羊や、牛などの家畜が見られ、あっというまに田舎になります。イギリスでは町と町の間に自然が沢山残っていて、日本のように気がついたら次の町に入っているということがありません。ということで羊と草原と川を眺めた後、彼の家があるギルフォードというところに着きました。

地図で言うとこんな感じです。左下の赤丸が今回行ったギルフォード、右の丸が先日行ったグリニッチ。グリニッチなんてロンドンの市内なんですな。

大きな地図で見る


車で迎えに来てもらい、彼の家に向かったのですが、途中の車道で野生の鹿が飛び出してきました。

北海道の原生林なみに自然が残ってやがる。


そんなわけで、イギリス人でお金を持っていて(彼はある大企業の上のほうの立場らしい)、郊外に住んでいる人が住む家に行ったわけですが、

広すぎる。

1階に10畳以上の部屋が4つもあるってなぜだ。庭は山王幼稚園の庭くらいある。庭の木の芽を鹿が食べてしまうとか言っていた。

それってどれだけ自然豊かな生活ですか。

イギリスのお金持ちって良い生活してるなあ。都会で働き自然で暮らすか。日本でその生活をすると通勤時間が1時間半を超えると思うが。

4歳児に日本語で話しかけるだけなのでボランティアは大層楽でした。4歳児ともなると立派な英語を喋ります。その英語に日本語で答えます。どうやら日本語も大分理解できるようだ。ますます楽。玩具をしまおうとしたら駄目とか言っていたから簡単な日本語も喋れるようだ。ちなみに奥さんのボランティアです。

ケーキもご馳走になったし、晩御飯も食べさせていただきました。ご馳走様でした。ケーキを食べたのはこちらに来てから初めてじゃないかな。