こちらの場所は、これまた名前からは中身が想像も出来ない。貴族ではないお金持ちの家族が何世代も掛けて家を大きく(そして小さく)したところです。平日のナショナル・トラストは思ったよりも混んでいました(がらがらを想定していたので)、もちろん主なお客は退職した世代で、散歩に来てます。
ヴァインへは家から電車で一時間のベイジング・ストーク駅へ行き、その後はバスです。11時前の電車に乗ります。途中で乗り換えて一時間後にベイジング・ストーク駅に到着。ベイジング・ストークは結構大きい街のようです。駅前にショッピングモールがあります。バスを待っている間にちょっと見てきた奥さんによればロンドン対比、大変物価が安いようです。帰りに街の散策をすることに決定。
バスに乗ること15分。相変わらず降りるところが分からないので前に座っていた小母さんに聞きます。このバスで正解よ~、もうすぐよ~とのんびりした感じ。
到着後、とりあえず散策開始。バスは駐車場の前に止まります。駐車場からメインの建物までは800メートルありますが、その間の道は、希望すれば電力車で送ってくれます。なんたるお年寄りに優しい組織、それよりも駅から来やすくして欲しいです。バスは一時間に一回しかないので。
建物の見学は一時からですが、その前に到着したので庭を歩きます。庭は大変広く(どこのトラストもそうだが)、前橋公園くらいあります。要はいくら歩いてもまだ歩いていないエリアがあります。
相変わらず花の名前は分からない。
アーモンド・チェリーです。
今日は作ったサンドイッチを持ってくるのを忘れました(晩ご飯となりました)。よって、トラストに付いているレストランで食事をします。昼の12時から2時まで暖かい食事が取れて、その後はスコーンなどが買えます。私は鶏肉を選択。野菜は蒸したかレンジでチンしただけの質素な野菜です。グレイビーソースが掛かっています。グレイビーソースは鶏肉を焼いて出た油に小麦粉を入れてかき混ぜて作ります、多分。主食はジャガイモです。
奥さんはジャガイモと葱のポットを食べました。ポットとはまあ、良く言えばグラタン、悪く言えばシチューが入ったチーズ焼き。こちらも温野菜とジャガイモが付いています。典型的なイギリスのお昼というにはやや豪華。典型的なロンドンで働くビジネスマンのご飯という感じ。周りはスープとパンが多い。こちらが典型的なお昼だと思います(お年寄りの)。肉は焼くだけ、野菜は蒸すだけ、主食はジャガイモ。質は悪くないのだけど・・・さすがイギリス。
その後は建物の中に入ります。階段で二階に上がります。この階段のある広間がまず有名です。この家は1500年代に作られていてチューダー、ジョージ、ゴシック、ビクトリア朝の様式だそうです。もちろん私が見ても区別は付きません。
平日はボランティアのおばさんがいつにもまして暇なのか、良く話しかけてきます。こちらはそこまでこの国の歴史には詳しくないし、ましてや英語が聞き取れない。
ボランティアの小母さんに寄ればヘンリー8世だけ知っていれば良いらしいがそうもいかない。ヘンリー8世はこの建物を訪れています。
イタリアから取り寄せた大理石を使って作った彫刻が並んでいる部屋や、高価な赤と金の布を使って壁紙にした部屋。立派な机がある図書館。伊万里焼とタペストリーの部屋などがありました。写真はないけど中に教会もあります。
外に出て更に散策。やはり、天気が良いと見える景色が違うので大変良い。今日外出しようと思った理由の一つは天気が良いからです。今週はずっと晴れています。
外の広大な庭を歩きます。いくつかの散歩道が整備されています。一番短いコースは1.1マイル。2キロ弱です。
昔は目の前の湖まで家があったそうですが、小さくしたそうです。理由は分かりません。
魚を取っている白鳥。逆立ちしています。
本館から少し離れたところに建っているサマーハウス。今日はオープンしていなかった。
4時のバスに乗って(今日の最終)、ベイジング・ストークへ戻ります。その後はショッピング・モールで洗濯物を入れるかごを買ったり。6時半帰宅。
最近はマナーハウスが多くて食傷気味。次はお城にでも行こうかなと。