プラハの街の真ん中を流れるモルダウ川。その西側の丘の上にあるのがプラハ城。トラムで城の近くまで行きます。プラハ城は、プラハの町と同じ9世紀頃に建てられた歴代ボヘミア王の居城で現在は大統領府。9世紀というと・・・日本は平安時代か。
下がプラハ城の入口。衛兵がいます。
トラムから入りやすい北門から入ってチケットを購入。いったん正門を見に外へ出ます。正門の外はフラチャニ広場。チェコ語の名前は覚えにくい。フラチャニ・・・フラチャニ広場には大司教宮殿があります。立派な建物です。
フラチャニ広場から見たプラハの街並み。プラハ城は高いところにあるので街並みが良く見えます。建物に統一感があって綺麗です。
正門の前にある戦う巨人たち。現在修理中。
第2の門であるマチアス門。9世紀半ばの代物。こちらも現在修理中。
第2の中庭のコール噴水。門を入って中庭があって、また門を入って・・・を繰り返すので第2の中庭とか言うようです。日本人よりも韓国人とか中国人のほうが多い感じ。
洒落た噴水ですね。
第3の中庭にある聖ヴィート大聖堂。高さは100m近いらしい。大きすぎて写真に入りきらん。ミサの最中だったため(月曜午前だから)、中は見学できず。1334年にボヘミア王カレル1世が建設を始めてから1929年に完成と。
聖ヴィート大聖堂を横から見ます。横からでも大きすぎ。
凝ってます。神は細部に宿るわけです。
プラハ城には旧王宮もあります。旧王宮を入ったところにあるヴラジスラフ・ホール。縦62m、横16m、高さ13mと、中世ヨーロッパでは教会を除いて最も大きな柱のない空間だったそう。梁が肋骨状の模様となっているアーチ型の天井が特徴です、と誰かが書いてた。個人的にはこの床がいつ出来たのか知りたい。
ヴラジスラフ・ホールの脇にあるルドヴィーク翼。テラスです。そこからの眺め。このルドヴィーク翼が三十年戦争の発端となった「プラハ窓外放擲事件」の現場です。良く分からないがプロテスタントとカトリックの争いですね。
ヴラジスラフ・ホールの奥には王室専用の全聖人礼拝堂。
聖イジー教会。920年に完成した城内最古の教会。火災後、1142年に再建されたものです。正面は17世紀完成。
黄金小路。かつて錬金術師を集めて、黄金を作らせようとしたところなので、そのように呼ばれるとのこと。もちろんパンフレットの受け売りなので実際のところは知らない。
かつてフランツ・カフカが仕事の傍ら小説を書いたという建物。実際には衛兵の住まいだったとか…現在このエリアはみやげ物屋となっている。
衛兵交代の儀式。これでプラハ城見学は終了。結構見ごたえがあった。
フラチャニ広場まで戻ってきて、この後はこの近くにあるロレッタ教会とストラホフ修道院を見ようと画策するも見つけられず。その代わりにトラム乗場を発見したので諦めてトラムでドナウ川東側へ戻ります。
トラム乗場ではお爺さんとお婆さんと夫婦と子供の6人からなるドイツ人と思しき人にプラハ城への行き方を聞かれたので歩いてもいけるけどトラムに乗ればもっと近くの門まで行けるよと教えてあげました。トラムで2つ目の停留所だったのだけど、その家族は1つ目で降りてしまいました・・・。だから1つめか2つめかちょっと自信ないよって言ったのだけど・・・私が悪いのかな。
モルダウ川東岸に戻ってきて、昨日はお休みだったユダヤ人街で観光再会。まずは旧ユダヤ人墓地をみます。
最初のお墓は1400年代、最後のお墓は1800年代。いまいち手入れが良くないのは戦争でユダヤ人がいなくなったからかと推測。
ユダヤ人墓地を抜けると隣には儀式の家。中にはユダヤ人が使っていた道具が展示。
次はクラウスシナゴーグ。プラハのユダヤ人地区で最大のシナゴーグ。こちらも生活に使っていた道具が展示。墓地やシナゴーグに来ると一気に街ではあまり見なかったユダヤ人観光客が増えます。観光というか名前をメモしたりとかなり真剣。個人的にはユダヤ人好きなので気になりませんが。
こちらは「新旧シナゴーグ」という変わった名前の建物です。1270年に建てられた、ヨーロッパで一番古いシナゴーグらしい。今も使っているらしいけど。
マイゼルシナゴーグ。チェコにおけるユダヤ人の歴史や学問について展示。ユダヤ人街はシナゴーグだらけだな。シナゴーグってキリスト教で言うと教会です。昔はどれだけのユダヤ人が住んでいたのか想像も出来ない。
プラハの街角には犬の糞をとるための紙が常備されてまして、実際に使っている人もいました。文化の差を感じます。
ユダヤ人街の街並み。昔はもっと雑多なところだったそうで戦後に整備したそうです。しかし、直射日光が差すと暑い。
スペイン・シナゴーグの前にはカフカをモチーフにした銅像。カフカはユダヤ人街のスターだったようです。
スペイン・シナゴーグ。外観が、スペインにあるアルハンブラ宮殿に似ていることから名付けられたそうな。全てのシナゴーグは撮影禁止のため中の写真はないがそんなに沢山入る価値はなかった。チケットが全て入れるやつだったから・・・全てのシナゴーグは中と外にダビテの星の紋章が入ってまして、あまり信心深くない日本人にはやや怖いかと。
こちらはムハ美術館。絵を見ます。ムハって誰だ?アールヌーボーを始めた人?素人だから知らん。
こちらは市民会館。ムハの大きい絵が入っているらしい。残念ながら内部の観光はツアーを組まないといけないらしく次のツアーまで時間がかかるので入っていない。
下は火薬庫。ここから王の道が始まります。火薬庫から旧市街地広場を通って、カレル橋を通って最後はプラハ城まで。
疲れてきたのでカフェでひと休み。飲むのは当然ビール。暑い日のビールは最高である。チェコにはビール会社が数百あるようでビールの種類は多い、そしてなんといっても安い。昨日からカフェに行ったりスーパーで買っているが、カフェで飲むときはコーヒーやコーラよりも安い。ビールは500mlで200円もしない。コーラは300円弱である。スーパーで買ったら70円だった。これは飲むしかない。ちなみにエビアン1.5Lは600円。ビールが一番安いって素敵。午後のカフェで1杯、晩御飯に1杯、夜にホテルで1杯と1日3杯は頑張って飲む。
プラハのトラムは新しいのと古いのが混在している。
晩御飯は昨日と同じレストランへ。昨日も美味しかったし何よりもメニューがどうなっているのか分かっているから楽だ。店員さんも英語が話せるし。でもこの店員さんはアメリカ英語じゃなくてイギリス英語だな。
私が食べたのはチェコ料理であるグラーシュ。香料入りの牛の煮込み料理である。横についているのは薄く色のついた小麦粉のゆでだんごを輪切りにしたのでクネドリーキ。チェコ料理の王道です。
奥さんもクネドリーキが付いたお肉を食べる。ボヘミアンなんとかという名前。色の違うクネドリーキはジャガイモが入っているようだ。ドイツ辺りだと主食はジャガイモだがチェコは小麦粉でクネドリーキを作って主食にするようだ。かなり美味しい。