2008/12/29

エフェスとパムッカレ

朝6:00起床。7時朝食。8時出発。朝は忙しい。両替しなくては。旅行はご飯付だが飲み物を頼んだら自腹です。トイレにお金がかかることもある。そしてチェックアウトして。日本人旅行ツアーは時間に正確で遅刻する人がいません。今日はイズミールを出発し、エフェス遺跡観光、その後はパムッカレ遺跡観光。


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1時間ほどバスに乗り古代都市エフェソスの観光。海港都市だそうですが海は当時と異なり相当遠いです。エフェソスはギリシャ人によるアルテミス崇拝の街だそうで、どのくらい古いのか分かってないようですが、古代四大文明とギリシャ文明の間くらいかと(相当ざっくりですが)。一応紀元前11世紀くらいが発祥だそうで。よく分からないがキリスト教的には大事な場所のようで歴代のバチカン教皇も来ているそうです。つまりトルコの歴史は古く、ギリシャ文明とかアレキサンダー大王とかローマ帝国とか初期キリスト教とかはヨーロッパの南からトルコ、そして中近東が舞台なわけですね。

基本的には土の中に埋まっていたのを掘り返し、再現すると言う方法で修復しています。

蛇が刻印されているところは病院か薬局。昨日と同じです。ギリシャ神話において、ヘビは生命力の象徴なのです。世界保健機関のマークにもなっているらしい。説明するベリュカンさん。

勝利の女神・ニケのレリーフ、このエリアも猫が結構いる。ナイキのマークはニケの翼からイメージされたそうで。

ここはクレディア通りと呼ばれる通り。通りは3つしか残ってないけど。逆光にならないように入口を選んで入ってくるなんてツアー旅行はすごい。午後の客は出口から入って入口まで歩くそうです。

ハドリアヌス神殿。皇帝ハドリアヌスに捧げられたところ。ローマ時代の皇帝です。

クレティス通りのモザイク

トイレ。この時代に既に水洗ということからレベルの高さが窺われる。ベリュカンさんによればベルサイユ宮殿なんぞ17世紀のくせにトイレは無くておまるな訳で。

ケルスス図書館。アレキサンドリア、ベルガマと並んで、ギリシャ世界の三大図書館と称されました。

でかいな

世界最古の広告。女性の顔、左足、ハートマーク。マーブルストリートの一角にこんな石が置いてありました。「世界最古の広告」だそうです。で、意味しているのは娼婦宿への案内。

大劇場。24,000人収容という大劇場。今でも時々使うそうな。

一直線に伸びる広い道の向こうには古代の港がありました。今では海岸線が後退し草ぼうぼうの原っぱになっています。かのクレオパトラもエジプトから船でこの港にやってきたと伝えられています。他にも哲学者プラトン、アレクサンドロス大王等が来ているそうです。

遠くからみる大劇場。大きいな。

バスで3分のところにあるアルテミス神殿跡へ。紀元前356年、どこかのお馬鹿が有名になりたいと火をつけて全焼したそうです。ヘロスタトスという人のようで現在は有名になりたくて事件を起こす人の病名として残っています。大変壮麗だったそうで、世界七不思議の一つらしいが、今では円柱が一本残っているだけ。もちろん残っているのも再建されたもの。鑑賞には多大なる想像力を要します。

バスで5分のレストランへ移動して早めのお昼。ロールキャベツの中身はご飯。

そしてケバブ。羊の焼き鳥。

午後はパムッカレへ。バスで3時間。トルコは広いのだよ。ヒエラポリスの見学。ここは古い遺跡よりも石灰でできた棚が有名です。バスの駐車場から歩く風景はなにもなさげだが。

遠くには遺跡の残骸が。まだ発掘は終わってないそうです。発展途上国はこういうところも途上です。早くやれよ。

で、石灰棚。なんちゅう景色だ。石灰岩で出来ている地層にお湯が流れてこうなったらしい。温泉でもあります。靴を脱いで入ってみたが温泉と言うにはぬるい。



後ろには遺跡もあるがどう考えても石灰棚のほうが見ごたえある。

発掘が待たれます。なんなのか想像不可能。

その後はホテルへ。添乗員さん曰く、今回はこの旅で最もひどいホテルです。この周辺にはホテルがないのです。一応5つ星ですが期待しないでくださいとの通り、3つ星のようなホテルです。それでも日本人の団体が全体の8割を占めています。トルコは観光業がまだまだですな。発展途上国の宿命か。