2009/03/30

北欧からの帰還

9時起床。11時前登校。友人Yがスウェーデンから復帰。久しぶりに会ったと思ったがスウェーデンには数日しか行ってなかったとのこと。マイナー手術をしたらしい。2週間ぶりくらいの再会なので、近況報告で会話。

午前のうちにGEW-C-Eの作成終了。GC-C-Eよりも精度が悪いようだ。まあ、予想通りの結果。

ロシアの大統領メドベ何とか氏が近々大学で講演を行うようで、仕事柄拝聴してみたいと思い、チケット争奪戦(午後一時かっきりに現れるリンクを先にクリックする勝負)に参加した。恐らくチケットは取れたと思われる。春休みのため、大学では有名人の講演が目白押しである。インドネシアの大統領(名前は知らない)、ジョージなどがやって来るそうだ。

昼飯を大学のカフェで取った後はコーヒーを飲みながらYと会話する。何でも双子の兄弟がこの秋に結婚するようでその際にはテルアビブへ招待してくれるらしい。テルアビブとエルサレムはぜひ行ってみたい。ユダヤ人社会には大変興味あり。

午後は目一杯作業をしてGEW-G-Eが8割がた終了。コードは動いたのでデバックを少しずつ進める。「コンパイルが通ってからが本当の作業の始まりである」定理が発動し、構文エラーのないプログラムは意味不明の値を返してきた。そこでデバッカで一つ一つの変数を見ていく。割と長いプログラム(ファイルは10以上、関数は13位)なので時間がかかる。次に現れる可能性のある定理は「あらゆるバグはつまらないミスが原因」である。取り合えずこれまでは当たっている。

8時すぎにはパブで2パイントほどエールを体内に入れる。

進捗状況

今日は論文の記述とプログラムを記述。

3つ目の論文の進捗状況が複雑なので整理。

3つのプロジェクト、其々、MC、GC、GEWが部分集合、GとCを持ち更に部分集合、EとNとLNを持つ。合計の組み合わせは3掛ける2掛ける3で18セットである。それぞれが独立したプログラム群である。今日はGEW-C-Eが9割完成。
-------------------
○完成済み
MC-G-E
GC-G-E

MC-G-N
GC-G-N

MC-C-E
GC-C-E
---------------------
○ほぼ完成

GEW-C-E
---------------------
○手をつけていない
LN全部。すなわち
MC-G-LN
MC-C-LN
GC-G-LN
GC-C-LN
GEW-G-LN
GEW-C-LN

GEW-G-E 簡単のはず。一日で終わるはず。
GEW-G-N 簡単のはず。一日で終わるはず。

--------------------
○整合性がないため生成しないもの。
MC-C-N
GC-C-N
GEW-C-N
--------------------

少し見通しが良くなった。早くやれよorz....

2009/03/28

MBAの就職は辛そうで

一昨日の晩の発見をもう少し考察。鞍点を使う方法を見つけ出したが、分布関数の近似に鞍点を使う意義は見出せないので使わないこととする。パンの方法はモデルごとに裾のオーダーを計算しなくてはならず、モデル依存かつ解析解以外では不可能なアプローチ。

初心に戻って最初の近似は一般化して次の近似は1つ目の応用とする。これで問題無し。後は18セットのプログラム群を作るだけ。

起床9時。11時すぎにメールを見たら12時半に友達がオックスフォードからロンドンへやってくる連絡が。すっかり忘れていましたよ。待ち合わせてパブで近況報告。人間性は少し違うし、特性は相当違う人ではあるがやや気の合うところもあり。会社の人事や干された人の話なぞ。

3パインと飲んで終了。彼は相当酒が強いことを忘れていた。午後遅くから昼寝。8時起床。夜更かしをしないと寝られなそう。

サマータイム

来週に奥さんが試験を受けるため週末にもかかわらず出かけないでいるのですが、先日オックスフォード大に通う友達から連絡がありロンドンに来るそうなので会ってきました。近所のパブでビールを飲んだだけですが(昼間から飲んだのでその後は長い昼寝、そして夜寝られないために夜更かしとずいぶん影響を受けた)。

夜更かし中は勉強をしている訳ですが(実は結構、勉強が切羽詰まっていて忙しい)、ふと気づいたらPCの時計がずれとる、というかサマータイムが始まっている。今日の午前0時から1時まではなかったようだ。いよいよ春ですなあ。

オックスフォードも不景気の影響で学生の就職先がないとか、学費を返せない学生が増えたとか。学費が高いとか、我が社の最近の事情はどうとか。いずれにせよ明るい話ではなかったな。

2009/03/27

論文の構成変更

3つ目の論文、2つ目のアプローチは1つ目とは独立で、その差異を確認するという並列の構成はあきらめ。どう書くか考え中。ステーキを食べながら友達と話したら十分新規性あるという結論。じゃあいいや。

午後はボランティア。ショーンは誕生日が近いようで近所のおばさんがケーキを作って来てくれたので私も食べました。チョコレートが甘すぎですがね。イングランドの標準的なケーキのレベルは料理同様低いようです。

でもなんというか手作り感があって、無駄に気取らないケーキとか、個人的には好きです。日本にありがちな女性に媚びたケーキよりは余程良かった。

2009/03/26

努力は通じる

9時起床。学校へ。午前はオフィスでルイスやリーの論文を読んで更なる絶望。ここ数日の間、研究は暗礁に乗り上げている。昼は食堂で一人ご飯。もちろん学校の食堂は春休み。

午後は文章を書いたり。あまりにもギリシャ人がうるさいため、Nの部屋に逃げ込みFとRとDと会話。来月にオフィスを移ろうと強く思った。

夜に家でPCを使っていたら鞍点が使えそうだと気づく。しかもそういった論文があった。これは神が降りたということかもしれない。

2009/03/25

フラストレーション

朝はバス。帰りは歩き。

イタリア人は友達とご飯を食べるようで私は図書館でご飯。文章を書いてみたり。

どうやら特性関数を用いたフーリエの方法ではパンさんが一部示しているものの、全てのケースに当てはまる分けではないようだ。という昨日の良くない読みが当たったみたいだ。そもそもパンさんのケースだってどう上限を計算するのか原理は分かっても実際の上限は私には計算できない。複素数の分数の対数を標準的な記法に変換できないし。グーグル検索ばかりしても未来は見えない。

帰り道で本屋に寄ってみたり。

2009/03/24

ウィ ア スイーツ

9時半起床。11時登校。イタリア人に負けたorz。文章を書く。ベクトル表示に直したり、微分方程式の形を直したり。午後は図書館へ。この時期の図書館は春休みだが、試験の3ヶ月前なので、ぼちぼち学生がいる。誤差のところを適当に記述。

友達の兄貴(弟かも?双子だからな)に、友達がこないけど大丈夫かメールを出したら、そいつはスイートだなと返事がきた。

こちらの返事には我々はとてもスイートだと書いたがスイートってどういう意味かな?結局友達はスウェーデンに逃亡したようだ。

ぎっくり腰か?

友達からメールが来た。先週テキストを送ってすまん。少し体調が悪いようで、先週家まで送って欲しかったとかなんとか。

いや、テキスト受け取ってないし…早く帰ってきてくれよ。

昼過ぎから図書館で文章作成。全然進まない。

ネットでプロレス

日本語で書かれたミステリーの本を買い、読了した。大変面白かったので、また同じ作者の本を購入しようと思います。著者がどういう人なのか興味が出たのでウェブで検索。客観的な情報の他に普通の人の書評が出るわ出るわ。インターネット時代は個人からの情報発信が簡単になったわけですね。アマゾンの書評では件数としては肯定的と否定的が半々だが、賛同者で見ると否定的が圧倒的に多い。次に検索の最初のページに出てきたサイトを幾つか拾い読み。

ものすごい駄目出ししているサイトを発見。

なんというか、駄目出しの出し方がすごい。個人的にはミステリー本は不可能でないトリック、ありえる設定など、ミステリー本として満たすべき性質が色々あると思うのだが、逆に言えば全て事実である必要はないと思うし、学術論文ではないのだから全てが間違いなく書かれる必要もないと思うのですよ。

助教授が主人公の小説で、大学の場面がそれなりに出てきて、そこに教授に関する記述がないのが変だと突っ込んでる。サイトの作者が考えるダメな点を幾つかあげていたが、私には納得できないのがいくつか、納得は出きるが本筋とまったく関係ないからどうでも良いと思うのがその他すべて。つまりなぜこんな書評を書いたのかすらも理解できない。この人はどういう人かと思い、そのサイトを見ると、他にもずいぶん沢山の本を切ってらっしゃいました。で、本業は大学の先生のようです。

そうですか、プロレスをする気満々なのですね。

こういう奴がいるから大学って駄目なんだ。そもそも自分の分野で5年以上論文を書いていない。一方で他人(ジャーナリストとかね)や趣味のミステリー小説を批判してた。挙句の果てに

左翼だった…orz。

マル経の残りってまだ日本には沢山いるのね。ネット上でプロレスをする気か。大学の先生が研究以外のページを充実させることに注力してどうするんだよ。某2chの創始者が他人を批評して何かを成し遂げた気になっている人が多いと喝破していたが、インターネットは明らかに拍車を掛けているようだ。昔みたいにhtmlとftpを使えないと情報発信ができない時代の方が良いのかもしれない。

もしかして私がプロレスに乗ってしまったのか。

2009/03/23

[雑記] 世界を叉に掛けて

まだ子供だった頃に、世界を叉に掛けて活躍する人みたいなテレビを視て大したものだと思っていたが、実際に海外に暮らしてみると大したことじゃないということに気付く。世界を代表する某大学の世界を代表する某MBAに通っている友達と話しをしたら春休みは日本に帰り二週間ほどしてまた来るそうだ。お金は掛かるけど一旦何かの事情で外に出てしまったら日本に帰る理由は沢山あるわけで世界を叉に掛けて移動する事は(実際はどうあれ)、簡単になる。

個人的には十時間以上の移動を2週間に2回もするなんて厭だから帰らないけど、日本に家庭がある人は割りとそういう生活を送っている。大変ね。

ふと周りを見れば友達も飛行機に乗って移動は普通のようだし世界は着実に狭くなっているようだ。と大学という毎日の職場で考えてみたり。

2009/03/21

一昨日来い

昨晩の11時から今朝の8時すぎまで長時間の睡眠をとる。寝過ぎで頭が痛い。朝風呂の後は久しぶりに近所のマーケットへ。鹿肉が買いたかったが良さげのがない。各部位の英語名が分からないためどうしても見た目で判断することになる。そしてレバーに見えるので買うのを止める。

近所のエリザベス・ストリートはロンドン在住者のブログによればおされな場所らしく散歩がてら行ってみる。100メートル位の短い通りです。有名なチョコレート屋は敷居が高そうなので窓から覗き、有名なパン屋は美味そうなのでアップル・パイとクロワッサンを購入する。さらに近所の公園に移動しそこでお昼ご飯としてパンを食べる。パリに2店舗、ロンドンに1店舗を構えているお店のようだ。パンよりも袋にお金がかかっていそうな典型的なお金持ち向けのパン屋さんのようだ。そばの実はヨーロッパではパンの材料として使われているようだ(その店の袋による)。美味げなイタリアンを見つけたので今度行ってみよう。

午後は昼寝を2時間(結局頭痛は治らず最終的にはバファリンのお世話になった)と再びvaioと格闘。無線LANが動作せずの問題に立ち向かう。ドライバーを探したり、ファームウェアなつものをインストールしたりと苦労したが、どうやらOSのアップグレードというかパッケージがインストール時は最低限だったようでそこらへんのバージョン・アップで解決。なんだと。

何もしていない土曜日

昨晩の11時から今朝の8時すぎまで長時間の睡眠をとったら寝過ぎで頭が痛い。朝風呂に入った後は久しぶりに近所のマーケットへ行ってみる。鹿肉が買いたかったが良さげのがない。各部位の英語名が分からないためどうしても見た目で判断することになる。そしてどれもがレバーに見えるので買うのを止める。鹿肉は全部レバーみたいなのか、実際に肝臓しか売っていないのかはよく分からない。

近所のエリザベス・ストリートはロンドン在住者のブログによればおされな場所らしく散歩がてら行ってみる。100メートル位の短い通りです。有名なチョコレート屋は敷居が高そうなので窓から覗き、有名なパン屋は美味そうなのでアップル・パイとクロワッサンを購入する。

さらに近所の公園に移動しそこでお昼ご飯としてパンを食べる。パリに2店舗、ロンドンに1店舗を構えているお店のようだ。パンよりも袋にお金がかかっていそうな典型的なお金持ち向けのパン屋さん。そばの実はヨーロッパではパンの材料として使われているようだ(その店の袋による)。美味げなイタリアンを見つけたので今度行ってみよう。公園でご飯を食べられるくらい今日は暖かい。15度くらいかな。

2009/03/20

郊外へ

今日もまた誰もこない。家から持ってきたサンドイッチを食べる。

午後はボランティアへ。今日は天気が良いので(今週は晴れが続いている)、ピクニックとなり急いでお母さんがサンドイッチを作り全員(5名)で出かける。隣の村にある公園で適当に遊ぶ。3人は村の中心で散歩。私は5才児とその辺で遊ぶ。取り合えず事故にさえ会わなければ良いので適当に石を拾って遊ぶ。

その後はサンドイッチを食べる。子供たちはこれが晩ご飯になるようだ。梅酒を薄めたようなジュースを飲んだ。初めて飲んだけどこの国ではよくあるジュースらしい。

メモリーを廃棄

vaioは(少なくとも私が持っているシリーズでは)メモリーの増設が簡単に出来るようだ。ただ、我が家にはドライバーすらないので工具を買うところからはじめる必要がある。

アルゴスにて大変に不機嫌そうな(つまりこちらでは極めて普通の)店員から無事に工具を購入。vaioの裏を開けてメモリーを一つずつ外してはBIOSの起動を確認。メモリーを差し込む作業なんて大学生時代以来だ。メモリーの取り付け取り外しは力強く、繊細な力が要求される。

結局メモリーの1つが壊れていることが判明し、残りの1つで良いと判断(ベースのマシンでは512Mを2つ積んでいたので、512Mのマシンとなった)。512ってこの現代社会においてはどのくらいの位置づけなんだろう。

ところで、ロンドンの秋葉原はどこにあるのでしょうかね。センターポイント周辺にいくつかPCの店があったけど秋葉原みたいに1つのビルが全てキーボードのお店とかはあるのでしょうか。うーん、メモリーを持っていって話をしてみるか。きっと世界中にPCオタクはいるはずだし、人間性も似たようなもののはず。英語は通じなくても心意気は通じるだろう。

vaioだが、そもそもウィンドウズを使っていた時から反応が遅いことが分かっていたし、今回メモリーが半分になったことを受けてOSを変更する。前から興味があったubuntuにしてみた。昨日コピーしたCDを使ってインストール。昔から理想的なパーテッションは分からないから適当に切り分け。インストールは終了したが、無線ADSLを認識していない。ホームページによるとドライバーを取ってこいとなっていてこれがなかなか難しい。明日にまわそう。

 
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イングランドで一番大きい村

今日はボランティアでロンドン南部のサリー州へ参る。天気が良いので外にでもと5人で車で10分ほどの村へ行ってきました。

イングランドで最も大きな村らしいのですが、どこに行ったのか良く分かりません。この国はピクニックが好きなようで平日の夕方に公園でシートに座っていてもなんとも思われません。子供たちはサンドイッチを食べたらそれが晩御飯のようです。5歳児がサラミをパクパク食べているのをみると外国だなと思います。

2009/03/19

再起動に向けて

先週末に発表が終わった、その一方でもう一人の指導教官にあって進捗状況を報告するという目的は果たせなかったため、しっくりとこない日々。今週で学期が終わりだから来学期の初めにレポート形式で報告しよう。先生が口を出さなければもう中身は終わりにしても良いと思う。

今日からイタリア人はパリで学会だし、部屋で一人。Jと適当に会話して帰宅。

ubuntuをvaioに入れてみようと思い立ちisoファイルをダウンロード。これで直ると良いのだけど。夕食後、早速インストールを試みるもとりあえず駄目。メモリーチェックをしてみると真っ赤な画面が続く続く。予想通りメモリーが壊れているようだ。ところで、このメモリーチェックは何周したら駄目だと決めて良いのだろうか。朝見たら10時間、15周もしてますよ。メモリーは確か2つ積んでいるから1つ外してみるか。

BGMは東京事変。
 
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2009/03/17

気散じに外出

学校には行かないで郊外で散歩。気晴らし終了。

The Vyne

今日はハンプシャー州にあるヴァインへ行きました。平日なのに何しているというお叱りご尤も。先週に発表が終わったために気分は休みなのです。

こちらの場所は、これまた名前からは中身が想像も出来ない。貴族ではないお金持ちの家族が何世代も掛けて家を大きく(そして小さく)したところです。平日のナショナル・トラストは思ったよりも混んでいました(がらがらを想定していたので)、もちろん主なお客は退職した世代で、散歩に来てます。



ヴァインへは家から電車で一時間のベイジング・ストーク駅へ行き、その後はバスです。11時前の電車に乗ります。途中で乗り換えて一時間後にベイジング・ストーク駅に到着。ベイジング・ストークは結構大きい街のようです。駅前にショッピングモールがあります。バスを待っている間にちょっと見てきた奥さんによればロンドン対比、大変物価が安いようです。帰りに街の散策をすることに決定。

バスに乗ること15分。相変わらず降りるところが分からないので前に座っていた小母さんに聞きます。このバスで正解よ~、もうすぐよ~とのんびりした感じ。
到着後、とりあえず散策開始。バスは駐車場の前に止まります。駐車場からメインの建物までは800メートルありますが、その間の道は、希望すれば電力車で送ってくれます。なんたるお年寄りに優しい組織、それよりも駅から来やすくして欲しいです。バスは一時間に一回しかないので。

建物の見学は一時からですが、その前に到着したので庭を歩きます。庭は大変広く(どこのトラストもそうだが)、前橋公園くらいあります。要はいくら歩いてもまだ歩いていないエリアがあります。

相変わらず花の名前は分からない。

アーモンド・チェリーです。


今日は作ったサンドイッチを持ってくるのを忘れました(晩ご飯となりました)。よって、トラストに付いているレストランで食事をします。昼の12時から2時まで暖かい食事が取れて、その後はスコーンなどが買えます。私は鶏肉を選択。野菜は蒸したかレンジでチンしただけの質素な野菜です。グレイビーソースが掛かっています。グレイビーソースは鶏肉を焼いて出た油に小麦粉を入れてかき混ぜて作ります、多分。主食はジャガイモです。

奥さんはジャガイモと葱のポットを食べました。ポットとはまあ、良く言えばグラタン、悪く言えばシチューが入ったチーズ焼き。こちらも温野菜とジャガイモが付いています。典型的なイギリスのお昼というにはやや豪華。典型的なロンドンで働くビジネスマンのご飯という感じ。周りはスープとパンが多い。こちらが典型的なお昼だと思います(お年寄りの)。肉は焼くだけ、野菜は蒸すだけ、主食はジャガイモ。質は悪くないのだけど・・・さすがイギリス。

その後は建物の中に入ります。階段で二階に上がります。この階段のある広間がまず有名です。この家は1500年代に作られていてチューダー、ジョージ、ゴシック、ビクトリア朝の様式だそうです。もちろん私が見ても区別は付きません。

平日はボランティアのおばさんがいつにもまして暇なのか、良く話しかけてきます。こちらはそこまでこの国の歴史には詳しくないし、ましてや英語が聞き取れない。

ボランティアの小母さんに寄ればヘンリー8世だけ知っていれば良いらしいがそうもいかない。ヘンリー8世はこの建物を訪れています。

イタリアから取り寄せた大理石を使って作った彫刻が並んでいる部屋や、高価な赤と金の布を使って壁紙にした部屋。立派な机がある図書館。伊万里焼とタペストリーの部屋などがありました。写真はないけど中に教会もあります。

外に出て更に散策。やはり、天気が良いと見える景色が違うので大変良い。今日外出しようと思った理由の一つは天気が良いからです。今週はずっと晴れています。

外の広大な庭を歩きます。いくつかの散歩道が整備されています。一番短いコースは1.1マイル。2キロ弱です。

昔は目の前の湖まで家があったそうですが、小さくしたそうです。理由は分かりません。

魚を取っている白鳥。逆立ちしています。

本館から少し離れたところに建っているサマーハウス。今日はオープンしていなかった。

4時のバスに乗って(今日の最終)、ベイジング・ストークへ戻ります。その後はショッピング・モールで洗濯物を入れるかごを買ったり。6時半帰宅。
最近はマナーハウスが多くて食傷気味。次はお城にでも行こうかなと。

2009/03/16

油は切れ続け

p値については大分理解が進んだ。日本からのメールによれば御大の本の扱いは漸近的に正しく、私のケースに応用して宜しいとの確信を得た。この手の問題に詳しいN氏とも少し議論を持つ。彼は時系列の専門家だけあってかなり詳しい。ただ彼の英語はネイティブゆえ聞き取りづらいのが難点。数値的にヘシアン行列を計算するわけだがそれって、イプシロンをどうすれば良いのだろうか。世間ではソフトウェアが計算してくれるようだが私のは設定に制約条件を含むためソフトに頼ると泥沼化する恐れがある。やはり自分で手を動かすしかない。

そろそろ本格的に文章を書こうと思うので、英語以外の問題点はクリアにしておきたい。無理だけどね。というわけで久しぶりに数学の常識・非常識---由緒正しい \TeX 入力法を読んだ。数年前に読んで感銘を受けたのだけど相変わらずの文章で。

頭の中がクリアな人は文章もクリアなのですね。森博嗣氏のミステリィのあとがきで誰かがそのようなことを書いていたけどどうやらこれは真理のようだ。私にはとても出来ない。

そういえば、この教授のTexに関する提言は一般的にどう評価されているのだろうか。正しいと思って良いのだろうか。個人的には好きですけど、色々な流派があるからな。

大事の後の小事

2つ目の論文について考察を深化させる。つまり、推定値の仮説検定である。p値とかt値とかのことである。大昔にtだFだの検定を勉強したがもう少し一般的なことを勉強しなくては。

Hamilton御大の教科書を読むもどこまで一般的なのかについてよく分からない。日本にいる恩師になりつつある教授に近況報告を兼ねたメールを出して様子見。

2009/03/15

全休

2009/03/14

緊唇も切れぬ

三番目の発表ということでまだ朝の時間帯。参加者は少ないと思って気楽な気分でいた。マークやゲマンといった超大物がいたから相当の緊張を強いられたけど。発表会場の予約の問題とかで最後の発表にまわされた。

マークは帰ってしまったがヒューストンがいたからまあ緊張。思ったとおりの質問もきたし、予想外の質問も。質問は聞き返したけどまあ理解できた。

Polesden lacey

今日はポレスデン・レーシーに行きました。ここはナショナルトラストの施設の中でもトップ5に入る人気で、年間の訪問者数が20万人を超える所です(年間20万って開いてない時期もあるから月に2万人、一日平均800人?多いな)。

ビクトリア駅から50分のボックスヒル・アンド・ウェストハンブル駅までは一時間に一本電車が出ています。適当に行こうと朝起きたら、水が出ない。以前もあったが今日もまた。とりあえずポーターに聞いたところ、10時には復旧するよと、全く悪びれることなく答えが来ました。素敵な国です。大分慣れてきました。9時過ぎには復旧したので朝ごはんを食べて出発の準備をして10時半の電車に乗り込みます。



到着後は歩きます。駅からポレスデン・レーシーまでは2マイル(3.2キロ)。30分強というところ。大分、らっぱ水仙も咲き始めたようです。まだ寒くて手袋をしてますけど、春が近いようです。

ロンドンの南部の通勤圏は、所謂高級住宅地が多いのですが、この駅周辺はなぜか田舎で家畜が多い。

駅から歩いて暫くするとポレスデン・レーシーの敷地に入ります。敷地は大変広く、中を10分程歩かないと建物まで着きません。もちろん車で来る人は建物近くに駐車場がありますがね。我が家は相当変なところから入ります。

こんなところを通って、

更にこんなところを通って、

やっとメインの建物が見えてきます。

外観だけからはこの施設が大人気の理由は分かりません。先週訪れたノールのほうが重厚、立派に見えます。

とりあえず、中に入ります。中の写真撮影は禁止されているので転載。建物は1824年に建てられ、その後改築されています。

ボランティアで説明してくれる女性によれば、この館は前国王のジョージ6世とその奥さんエリザベス(現エリザベス女王の両親)が新婚旅行で訪れています(新婚旅行はその後も続いたようですが)。新婚旅行のときは即位前なのでヨーク公爵。イギリス王家のシステムがよく分からない。現女王の旦那はエディンバラ公だが、孫のウィリアムは役職が無いのかな。

ポレスデンはサクソン語だそうな。1960年代に火事で少し燃えているらしい。

確かにここの中は素晴らしいです。豪華な調度品(壺、絵画、陶器)、装飾品(シャンデリア)、やフランス風の部屋など。とりあえず、一階部分を見ただけだが疲れてきたので、カフェに行きお昼を食べます。6部屋くらい見ましたがどの部屋にもボランティアのお婆さんがいて色々教えてくれるのだが英語の聞き取りに問題がありまして・・・。お爺さんは本人よりもずっと古いと思われるピアノを弾いてました。本日のスープは人参とコリアンダー。玉葱、セロリも発見できました。こちらは細かく刻まれて入っています。

その後はショップを訪れます。欲しいデザインのカップを見つけるも、持ち帰るのが難儀なので断念します。散歩して庭を見たり。

トピアリーもあります。

再度建物の中に入って今度は2階を見ます。その後は適当に帰ります。とりあえず、敷地の中で散歩道になっているところを歩きます。しかし、簡単な標識はあれども、道にはなっておらず日本人としては方向に迷うところ。前を歩いている人について行きます。

道なき道を歩きます。この道は馬も歩きます。徒歩専用の道は分かりづらく途中で民家に突入したようで、何か御用?と聞かれたので、どうやら迷子になったようですと答えておきました。

帰り道の途中にはナショナル・トラストの別の施設であるwesthumble教会があります。

といってもその教会の残骸というか壁が少し残っているだけです。歴史も書かれていないから詳細は不明。

4時半の電車で帰宅は6時なり。

2009/03/13

発表

今日は学校で研究発表。英語でのプレゼンテーション。

大変疲れた。今学期は終わった気になったので春休みの旅行先を考えたり。



プレゼン資料の作成

2009/03/11

2009/03/10

2009/03/09

2009/03/08

プレゼン資料の作成

Apsley House

今日はアプスリー・ハウスへ行きました。更にその隣にあるウェリントン・アーチにも行きました。朝起きて、今日は何をするとか、何をしないかと考えていたら青空だと気づきました。今日は久しぶりの晴れです。昨日も少しは晴れたけど。



折角だからと我が家から徒歩圏内にあるイングリッシュ・ヘリテッジに行きます。11時半出発。ハイドパークの角にあるアプスリー・ハウスまで歩きます。今日も寒いですが(ダウンジャケットを着ています)、春が近いようで花も咲き始めています。
歩いている途中にある、中に入れない公園でコロンブスの銅像を発見。なぜロンドンのこんなところにあるのか謎です。スペイン大使館の近くだからだろうか。

アプスリー・ハウスはアプスリーさんという貴族が何とかという建築家に依頼して1770年代に完成しています。その後、主人を変えつつ最終的にはデューク・ウェリントンに買い取られています。

デュークとは公爵のことです(最近はこう言う単語が分からないと遺跡を見に行ったときに困ることに気づいた)。公爵って言ったらイギリスに30家族くらいしかいない、貴族の中の貴族でございますよ。現在もどこかに第八代がいるそうです。そのウェリントン公爵は何をした人かというとナポレオンをワーテルローの戦いで破った人で、イギリスでは英雄な訳です。ワーテルローはフランス語読みで、英語ではウォータールーです。最初にウォータールーと聞いた時、ロンドンにはその地名があるので、へーナポレオンはイギリス本土まで来たのかと思ったのですが違ったようです。ヨーロッパは言葉が多くて困る。ウェリントン公爵は最後は総理になったらしい。

美術品の収集にも興味があったようで(こう言う人はなぜか多い、地位と名声と手に入れた後は芸術を愛するもののようだ)、ルーベンス、ゴヤ、ヴァン・ダイクの絵があります。あまりにも絵が多いので禄に見ないで歩いていたところ、オーディオ・ガイドを聞いていたらそういった画家の名前が出て探したというのが本当のところ。しかし、絵が多いとその中に巨匠の絵があってもありがたみが減る気がする。

食堂のテーブルの上にある食器などは立派でした。中は撮影禁止。
その後は、隣にあるウェリントン公の戦勝記念アーチに登ります。

ロンドンの中心が多少見えます。このエリアはロンドン観光の中心とも言えるので観光客が多い。個人的にはロンドン中心よりも郊外のほうが楽しいと思います。

帰宅は2時半なり。

2009/03/07

後ろを切る

全休

Knole

ノールと呼ばれる貴族の館に行きます。今日は3月の第一土曜日です。まだまだ寒いですがそろそろイギリスにある観光地が開く季節です。大変有名なリーズ城とかはともかく、それほどでもない所は冬の間は閉館です。掃除とかするらしい。ノールは今日からオープンします。オープンの日に行って、一番乗りをしようという魂胆です。でも、移動時間を読み間違えて、到着は開館15分後、既にそれなりに混んでました。



ノールのあるケント州セブンオークス駅まではビクトリア駅から直通で一時間です。セブンオークス駅からは歩きます。駅から2キロほど歩いて、街の中心を抜けるとすぐにノールがあります。

大変広そうに見えますが実際、相当広い。建物は400ヘクタールの広さの公園に囲まれています。ヘクタールの概念がぴんと来ないがな。この公園では鹿が放たれています。奈良公園みたいなものです。この国では鹿はれっきとした食材です。そこまで日常的な食材ではないけど。

ノールは1432年にカンタベリー大司教が狩を行うために建てた邸宅で、その後、かの有名なヘンリー八世の手を経てエリザベス一世から家来のサックウィル家に与えられています。この貴族は由緒正しい家系のようです。ノールはイングランドでは最大の個人邸宅です。どのくらい大きいかというと365部屋だそうです。13部屋だけ公開されています。それでも十分だがな。入口でナショナルトラストの会員証を提示して入ります。

家というよりは城と呼ぶべき外観ですね。真ん中の門から入ります。入ると中庭を通って次の門があります。ノールはヴィタ・サックヴィルーウェストという女性の生家でもあります。女流文学者であり美しい庭園「シシングハースト・キャッスル・ガーデン」を造った人だそうです。シシングハーストにはもう少し花が咲く時期になったら訪れる予定です。ここはガーデニング愛好者の聖地だそうで、期待できます。もちろん私はガーデニング愛好者ではないがな。文学者だが残念ながら彼女自身はそこまでの作家ではないらしく、彼女と恋愛関係にあったヴァージニア・ウルフは有名です。ヴァージニア・ウルフの小説「オーランドー」はこの家がモデルになっているそうです。そうは行っても私も忙しくてそんなに本ばかり読んでいられないのですよ。大体英語で書かれた文学作品は読むのに時間がかかる。

門を抜けると更に中庭があります。その奥から入ります。

鹿公園に囲まれているためか、鹿の角が飾ってあります。

中は撮影禁止なので他から転載。中は結構混んでいます。シーズン初日にこれだけ来るということは皆さん開園を待っていたようですね。

中では沢山の絵画を見ることができます。もちろん、大物はいませんがそれでもVan Dyck ヴァン・ダイクとかを見ることが出来ます。後は家具ですね。相当古いのはぼろぼろになったソファとかで、触るなどころか空気を動かすなという感じでガラスの向こうから見ることが出来ます。

ベッドルームの一つは痛みが激しく、募金を呼びかけていました。ここは古い家なので損傷も激しいようです。

館の中を見た後はお昼を食べにカフェへ。定番ですがクリーム・ティー。今日は本日のスープを追加しました。野菜をジューサーで見えなくなるまで細かくしたトマト味でした。まあまあかと。不味くは無いけど、これといって美味いというほどでもない。この辺りでこの味だとやはりこの国の食事は期待できない。
その後は公園を歩きます。鹿がいます。鹿はどちらかというと大人しい動物のようで、追いかけると逃げます。

この公園では1967年にビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のプロモーション・ビデオの撮影に使われたそうですが、どこが使われたのかよく分かりません。何しろ広くて。


セブンオークスの街を抜けて駅まで帰ります。ロンドンのターミナル駅から一時間は通勤圏内なのだろうか、よく分からない。郊外は完全に自動車社会となってます。
四時の電車に乗って帰宅は5時半なり。